幼稚園に通っていると、
「お友達とケンカした」
「嫌なことをされた」
「うちの子が手を出してしまった」
など、子ども同士のトラブルが起こることがあります。
わが子がトラブルに巻き込まれたり、反対に相手に嫌な思いをさせてしまったりすると、保護者としては心配になりますよね。
私自身、幼稚園教諭として子どもたちのトラブルに関わる中で、「どちらが悪いか」だけで終わらせないことを大切にしています。
今回は、幼稚園で子ども同士のトラブルが起きたとき、先生がどんなことを大切にしているのかをお話しします。
まずは、それぞれの話を聞く
子ども同士のトラブルが起きたとき、まず大切なのは「何があったのか」を知ることです。
同じ出来事でも、子どもによって見えているものや感じたことは違います。
「何をされたの?」
「そのときどう思った?」
「どうしてそうしたの?」
と、一人ひとりの話を聞きます。
大人から見ると些細なことに見えても、子どもにとっては大きな出来事だったということもあります。
だからこそ、最初から「どっちが悪い」と決めつけず、それぞれの気持ちを確認することを大切にしています。
「してはいけない」だけで終わらせない
もちろん、お友達を叩いたり、噛んだり、傷つけたりすることはしてはいけません。
でも、「叩いちゃダメ」「噛んじゃダメ」と伝えるだけでは、次に同じようなことが起きたときに、子ども自身がどうすればいいのか分からないことがあります。
そこで、
「じゃあ、嫌なことがあったときはどうすればいい?」
を一緒に考えます。
「やめて」と言葉で伝える。
それでも難しいときは先生に伝える。
その場から少し離れる。
困ったときは大人に助けを求める。
など、その子に合った方法を具体的に伝えます。
「してはいけないこと」を伝えるだけではなく、「次はどうすればいいか」を教えることも大切だと考えています。
「やめて」と言えることも大切
幼稚園では、友達との関わりの中で「嫌だな」と感じることもあります。
そんなときに、自分の気持ちを言葉で伝えられることはとても大切です。
「やめて」
「嫌だよ」
「貸してほしい」
「先生に言うね」
など、自分の気持ちや困っていることを相手に伝える経験を少しずつ積んでいきます。
もちろん、まだ上手に言葉にできない年齢の子もいます。
だからこそ、先生が間に入りながら、「こんなふうに伝えてみよう」と言葉を一緒に考えることもあります。
トラブルは、子どもが学ぶ機会でもある
子ども同士のトラブルは、できれば起きてほしくないものです。
でも、友達と関わる中では、意見がぶつかったり、思い通りにならなかったりすることもあります。
その経験を通して、
「自分は嫌だった」
「相手も嫌だったんだ」
「次はこうしてみよう」
と考えることができます。
トラブルをなくすことだけを目標にするのではなく、トラブルが起きたときにどう乗り越えるかを学ぶことも、幼稚園生活の大切な経験だと思っています。
保護者の方にも、できるだけ事実を伝える
子ども同士のトラブルがあった場合、保護者の方にお伝えすることもあります。
その際には、先生の憶測や一方的な判断ではなく、確認できた事実をできるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
保護者の方にとっては、わが子がトラブルに関わったと聞くだけでも心配になるもの。
だからこそ、「何があったのか」「園ではどのように対応したのか」「今後どうしていくのか」を丁寧に共有することが大切だと考えています。
まとめ
幼稚園での子ども同士のトラブル。
「うちの子が悪かったのかな」
「相手の子に何かされたのかな」
と、保護者の方が心配になるのは当然です。
でも、子ども同士のトラブルには、表面からは分からないそれぞれの思いや背景があります。
先生としては、
- まず双方の話を聞く
- してはいけないことを伝える
- 次にどうすればいいかを一緒に考える
- 自分の気持ちを言葉で伝える方法を教える
- 保護者には事実を丁寧に伝える
ということを大切にしています。
子どもたちが友達との関わりを通して、少しずつ「相手の気持ちを考えること」や「困ったときにどうすればいいか」を学んでいけるように、私たち保育者も一緒に考えていきたいと思っています。

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